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Text File  |  1998-08-16  |  7KB  |  98 lines
  1. ICeTEe J について
  2.  
  3. ICeTEe は，Internet Config 技術を利用した機能拡張書類です．ICeTEeは，MacOSのテキスト編集ルーチン(TextEdit)にURLのコマンドキー＋クリックによる機能の修正を施しています．つまりテキストを編集するためにTextEditを使っているプログラムはどれでも，URLをコマンドキーを押しながらクリックすると，該当するプログラムを起動できます．良く使われているEudoraやSimpleTextなどのプログラムにおいて使うことができます．
  4.  
  5.  
  6. インストールと使用方法
  7.  
  8. ICeTEeを機能拡張フォルダに入れて，再起動してください．すると，TextEditを使っているアプリケーションでは，URLをコマンドキーを押しながらクリックして該当するプログラムを起動できます．例えば，SimpleTextを起動して次のURLを入力してください．
  9.  
  10.   ftp://ftp.support.apple.com/
  11.  
  12. そしてコマンドキーを押しながらURLをクリックします．少し経つとICeTEeは，URLが点滅して，（Ineternet Config のヘルパーウィンドウで設定した）FTPヘルパーが起動します．起動した後，"ftp.support.apple.com"に接続します．
  13.  
  14. トラブル対応
  15.  
  16. コマンドキーを押しながらURLをクリックしても，うまく処理できないことがあります．そのとき，ICeTEeは次のいづれかのメッセージを表示します．
  17.  
  18. ICeTEeを使うためには，Component Manager が必要です．Component Manager は，MacOS 7.1 以降に含まれています．あるいは，QuickTime か Speech Manager にも含まれています．漢字Talk OSをアップグレードするか，上記の機能拡張のうちの一つをインストールして下さい．
  19.  
  20. Internet Config 機能拡張がインストールされていません．ICeTEeを利用するためには，Ineternet Config 機能拡張をインストールしてください．Ineternet Config を起動しているときにインストールすることができます．Ineternet Config が必要だという理由ができましたので，さあインストールをして楽になりましょう． 
  21.  
  22. ICeTEeを使うためには，Internet Config 機能拡張 1.1 にアップグレードする必要があります．ICeTEeは，Ineternet Config 機能拡張のバージョン1.1以降を必要とします．バージョン1.1以降の Ineternet Config を起動して，Ineternet Config 機能拡張をアップグレードすることができます．
  23.  
  24. ヘルパーを起動するためのメモリーが足りません．このURLに対応するヘルパーを起動するとるのに必要なメモリーが足りません．適当なアプリケーションを終了してもう一度試してみてください．
  25.  
  26. ヘルパーが見つかりませんでした． ICeTEeは，URLに対応するヘルパーを見つけることができませんでした．その理由は，アプリケーションが存在しないか，あるいはデスクトップを再構築する必要があるかのどちらかです．デスクトップを再構築するには，起動時にコマンドキーとオプションキーをずっと押し続けていると「デスクトップを再構築しますか」というダイアログが表示されますので，「はい」を押してください．
  27.  
  28. URLに対応するヘルパーが見つかりませんでした． ICeTEeは，URLに対応するヘルパーを見つけることができませんでした．Ineternet Config を起動して，ヘルパーウィンドウで適切なヘルパーを追加してください．
  29.  
  30. URLではありません(ICeTEe には定義されていません)． あなたがコマンドキーを押しながらクリックしたものは，URLではありません．ICeTEe は，選択したテキストをURLと解釈しようとします．URLの中に入っている行末記号か他の変な記号に問題があるかもしれません．それでもURLとしてICeTEeに解釈して欲しいのならば，最初にテキストを選択してから，その場所をコマンドキーを押しながらクリックしてください．
  31.  
  32. このアプリケーションはAppleEvent 対応していません． URLを表示しているアプリケーションは，AppleEventに対応していないのでコマンドクリックが機能しない．
  33.  
  34. 予期できないエラーを起こしました(エラー番号)． ICeTEeは予想できないエラーを起こしました．このエラーを報告してくれるならば，エラー番号も含めて教えてくださいね，
  35.  
  36. 警告
  37.  
  38. ICeTEe は，編集するときにTextEdit ToolBoxを用いるプログラムのみ機能します．単純なアプリケーションの多くはTextEditを使っていますが，複雑なものは独自の編集エンジンを使っていることもあります．アプリケーションがTextEditを使っているかどうかは，簡単にテストすることができます．ただテキストのあるところをコマンドキーを押しながらクリックしてみてください．何も起きなければ，TextEditを使っていないと思われます．
  39.  
  40. アプリケーション自身にコマンドクリックの機能があれば，ICeTEeは機能しません．ICeTEeのリソース('EXCL' ID=128) には，機能させないアプリケーションを登録することができます．初期設定では，NewsWatcherのクリエータコードが含まれています．それは NewsWatcher自身がコマンドクリックの機能を持っているからです．
  41.  
  42. ICeTEeはちょっとハッキングのところがあります．それゆえ公式には「ベータ」ソフトとしてリリースしています．
  43.  
  44. ハッキング
  45.  
  46. ICeTEe のSTR# 128 リソースにある文字列を空にすると，エラーメッセージが出てこないようになります．例えば８番目の文字列を消すと，"URLではありません"というエラーが表示されなくなります．(^_^ ;
  47.  
  48.  しくみ
  49.  
  50. ICeTEeは，MacOS APIの _TEClickにパッチを充てています．最初にTERecordから元々のselStartとselEndを取り出して，次にクリックイベントを処理するときに_TEClickを呼び出します．コマンドキーを押していれば，URLの場所を決定するために選択されているところを処理します．最初の位置がわかったら，URLを処理するためにInternet Configを呼び出します．
  51.  
  52. ICeTEeは，Ineternet Configの ICLaunchURLを使っています．これは，Ineternet Config 1.1以降で利用できます．Ineternet ConfigがIC extension（Ineternet Config 機能拡張）を必要とする理由は，サイズを小さくしておきたいからです．コンポーネントが見つからないときにリンクを処理するためのメモリー使用量は，ICeTEeのメモリー使用量の２倍以上になります．
  53.  
  54. プログラムノート
  55.  
  56. ICeTEeのソースコードは，IC Programmerﾕs Kitに含まれています．ICeTEeのGestalt selectorを'ICTE'に登録しておくことが重要です．このselectorは次のデータレコードを返します．
  57.  
  58.   type
  59.     icteGlobals = record
  60.       signature: OSType;
  61.       version: NumVersion;
  62.       exclusions: exHandle;
  63.       (* other fields are private *)
  64.      end;
  65.  
  66. 'signature'フィールドは使用するのであれば，ICeTEeのクリエータが入ります．
  67.  
  68. 'version'フィールドは起動しているICeTEeのバージョンが標準形式で入ります．
  69.  
  70. 'exclusions'ハンドルには除外アプリケーションのリストが入ります．除外したいものがあれば，除外アプリケーションのリストを修正できます．再起動後も設定値を反映したいときは，ICeTEeの機能拡張ファイルにあるリソースも修正しなければなりません．
  71.  
  72. 'exclusions'ハンドル以降のデータは使用しないでください．将来の拡張のために残してあります．
  73.  
  74. おことわり
  75.  
  76. ICeTEeの原型はある平日の夜遅くにつくりました．こいつはいい考えだと思い，できるだけ早く実現しようとしました．23:00にコードをつくりはじめ，終わったのが1:30です．このため次の日はとても働けるような日ではなかったです．しかし満足のいくハックでした．初期のICeTEeには問題点がありましたが，翌日インターネット上に公開しました．それから，私(Quinn)はICeTEeの大部分をつくり直しまして，Internet Config 1.1 と一緒にリリースしました．
  77.  
  78. ICeTEe 1.1.1 は，特定のマシンでうまく働かないというバグを直しています．
  79.  
  80. Version 1.1.2 は，分かりやすいエラーメッセージにして，またmail URLを柔軟に解釈できるようにしました．
  81.  
  82. Version 1.2b4 は，Think PascalからMetrowerks Pascalに変更したバージョンです．
  83.  
  84. Version 1.2b5 は， CodeWarrior Pro 1 にアップグレードしました．また Developer CD にあった最新の ShowIconInit ソースに切り替えました．
  85.  
  86. Version 1.2b6 は，Finder や機能拡張マネージャーで表示されるヘルプリソースを追加しました．
  87.  
  88. Version 1.2b7 は，私のコンパイラーを使うとクラッシュバグを生み出す悪いコードを吐き出すのですが，それを修正しました．
  89.  
  90. これは英語版をそのまま訳した補償のないものです．必ずしも日本語版にて動作する保証はしません．自己責任にてお使いください．
  91. 大橋　猛＆杉垣　信義<mailto:ohashi@kagi.com>
  92.  
  93. 一緒に楽しみましょう
  94.  
  95. あほな 夜更かしソフト開発チーム
  96. <http://www.quinn.echidna.id.au/Quinn/Config/IC_FAQ.html>
  97. 1997年 10月 26日
  98.